
概要
ガスプロムの主たる関心は中国向けのガス輸出であるが、中国の需要予測が不透明になり、既に建設の始まっている東シベリアからのパイプラインを除けば、実現はさらに紆余(うよ)曲折が予想される。このことを考えるなら、輸出の多角化を可能にする液化天然ガス(LNG)輸出の拡大がロシアにとってガスの輸出拡大に資するのではなかろうか。
2017年も6月末に開かれたガスプロムの株主総会に先立って、同社の財務状況や各方面の活動についての記者会見が何回かに分けて行われた。同年6月8日には担当副社長以下によって、アジア太平洋方面に向けての同社の活動概要の説明が行われ、総会本番での社長アレクセイ・ミレル氏の演説もこれを踏襲している。
» Read more..