概要
ロシアへの経済制裁が象徴的であるが、世界はまさに分断化し、それは常態化しているように見える。戦争と経済制裁の長期化に対して、ロシア経済は短期的には経済危機を回避し、経済成長すら達成している。経済制裁に対する適応力が高く、ロシアは制裁耐性経済と見ることができる。それにもかかわらず、長期的に見れば科学技術の発展、イノベーションにおける制裁の効果は大きい。これに対し、政府は精力的なイノベーション政策を講じ、技術主権、輸入代替による国産化が政策の柱に位置付けられるに至っている。政策の国際的な意味を考えるとともに、制裁耐性経済の成否、長期的な行方を検討する。
講師
溝端佐登史(京都大学名誉教授、京都大学特任教授/立命館大学客員教授)
編著書
- 『国家主導資本主義の経済学』文眞堂、2022年、Putin’s Russia: Economy, Defense and Foreign Policy, World Scientific, 2020,『ロシア経済・経営システム研究』法律文化社、1996年など。
司会 | 蓮見雄(立教大学経済学部教授) |
日時 | 2023年11月18日(土)10:00~12:00 |
参加登録締め切り | 2023年11月13日(月) |
参加者の招待方法
参加希望者は事前に以下のフォームで参加登録を行います。11月16日(木)以降に、ZOOMのIDとパスワード、および講演資料を送信します。
- 受付後、以下のフォームで入力したメールアドレスに受付メッセージが自動で送信されます。受付メッセージを受け取っていない方は、無効なアドレスを入力した可能性があります。その場合、正しいメールアドレスで、もう一度登録してください。
- 参加費:ユーラシア研究所維持会員 無料
上記以外 1,000円(2023年11月14日(火)までに、三井住友銀行経堂支店 普通口座 5302588 ユーラシアケンキュウジョに1,000円のお振込をお願いします。お振り込み後、研究所アドレス宛に、ご連絡いただければ幸いです。) - なお、講演テーマについて、ご質問や関心事項があれば、下記フォーマットにご記入下さい。運営の参考とさせていただきます。
付記
ユーラシア研究所の活動は、維持会員の会費で運営されています。そのため、維持会員以外の一般の皆様には参加費1,000円でお願いしています。ユーラシア研究所の活動を支えてくださる維持会員を募集しています。関心のある方は、yuken@t3.rim.or.jpにご連絡をお願いします。
*ユーラシア研究所は
「ロシアをはじめとするユーラシア地域について関心をもつ研究者の営みと市民とをつなぐ」
「ロシアをはじめとするユーラシア地域についての冷静でバランスのとれた認識を共有する」
という理念のもとで活動しています。
*維持会員の会費によって運営されています。
・趣旨に賛同される方は、どなたでも会員になることができます。
・会費は、2023年度から年12,000円から8,000円に変更されます。
・維持会員には、『ユーラシア研究』誌(年1回刊)が配布され、
総合シンポジウム(年1回)・セミナー(年6回)に無料で参加できます。
この機会に、入会をご検討ください。